演奏と身体表現(3)

「リトミック」を深めたものが「プラスティクアニメ」であり、私はこれが「音楽を身体で表現する」ダルクローズの理念を体現するものだと思っています。
「プラスティクアニメ」(plastique animée)は日本語に訳すれば「生命ある造形」といった意味です。

曲を分析してリズム、フレーズ、和声、音色...全ての要素を動きで表現します。あくまで音楽が主であり、表現者が主となる舞踊とは異なります。(訓練された身体を持つ表現者であればより素晴らしいことはもちろんです。)

プラスティクアニメを教えている先生が皆言われることですが、フィギュアスケートの高橋大輔選手の演技がまさに音楽と一体化した「プラスティクアニメ」だそうです。曲と身体表現が完全に一致していることも高橋選手の表現力が世界的に高く評価されている理由の一つなのでしょう。

先日、知人が指揮するコンサートを聴きに行き「これってプラスティクアニメ!」と発見することがありました。それは指揮者の手の動きです。今迄そういう観点から見た事が無かったので、コンサートはいつもオーケストラの「音」に集中していました。
けれどその時は「なるほど。こうやって音楽を可視化して伝えているのか」と最初から最後迄、指揮者手の動きに見入ってしまいました。

巨匠と呼ばれる指揮者はきっとこの「音楽の可視化」が素晴らしいのだろうと1人で納得。それは「音楽を深く理解している」から身体でも表現できる、まさに「音楽と身体表現」が一致しているのですね。

 

 

 

 

 

 

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