演奏と身体表現(1)

『リトミック』という言葉を聞いた事がある方は多いと思います。
ウィーン出身のスイスの作曲家、エミール・ジャック=ダルクローズ(1865~1950) が提唱した身体表現(運動)を通じて音楽を学び経験するという教育方法です。ジュネーヴにジャック=ダルクローズ・インスティテュートというリトミック教育の総本山ともいう学校があるので、私もジュネーヴ音楽院で学んでいた学生時代から「リトミック」という言葉は知っていました。そのリトミックを1昨年から週1度レッスンに通って学んでいます。きっかけは日本人と欧米人の表現の差はどこにあるのかという事を考えていた事や、教師としての経験の中で、楽器を演奏する時に身体の動きと音楽表現がどうしても一致しない(出来ない)生徒に良い教え方はないかと考えていたことでした。最初はオノマトペ(擬音)を使っての即興、リズムを身体の動きで表現する等、経験した事の無いレッスンに「この変なメソードは何???」とかなり引きました(笑)が、約2年レッスンに通ってみると「なるほど」と納得することも多々ありレッスンにも少しずつ取り入れています。

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